ウイルスによる感染性胃腸炎にご注意ください
掲載日:2024年1月11日
感染性胃腸炎とは
感染性胃腸炎とは、ウイルスや細菌などが原因となって引き起こされる感染症で、嘔吐や下痢が主症状です。
中でもウイルス(ノロウイルス、ロタウイルスなど)が原因となることが多く、不十分な汚物処理で集団感染を引き起こします。ノロウイルスが原因の場合、流行期は冬頃(11月~1月)で、すべての年齢で発症する可能性があります。ロタウイルスの場合は、乳幼児を中心に発症し、春頃(1月~4月)に流行します。
感染経路
糞便や嘔吐物中に排泄されたウイルスが、手指や食品などを介して口から体に入って感染します。食品の例としては、十分に加熱されていない汚染された二枚貝(カキなど)などがあげられます。
症状
主な症状は発熱、腹痛、嘔吐、下痢、脱水などであり、感染してから1~2日後に発症します。
治療
ウイルスに対する薬はなく、症状に応じた対症療法が行われます。脱水を防ぐため水分補給や体力を消耗しないように栄養補給をしましょう。
予防
- トイレの後、調理の前後、食事の前などに、石けんを使用して流水でしっかりと手指を洗いましょう。
- カキなどの二枚貝は、中心部まで十分加熱して食べましょう。
- 患者の嘔吐物や糞便には大量のウイルスが含まれています。他の人に感染が拡がらないように、早く処理をする必要があります。処理の方法は以下をご覧ください。
厚生労働省「高齢者介護施設における感染対策マニュアル改訂版」
ワクチン
ノロウイルスによる感染性胃腸炎にワクチンはありませんが、ロタウイルスが原因となる場合、ワクチンによる予防が可能です。2020年10月1日より定期予防接種となりました。
- ロタウイルスワクチンの予防接種については以下をご覧ください。
大阪健康安全基盤研究所「2020年10月からロタウイルスワクチンが定期接種になります」
- 接種方法、費用などについてはお住まいの市町村にお問い合わせください。
関連情報
- 大阪府の感染性胃腸炎の発生状況は以下で確認できます。
- 詳しい感染性胃腸炎に関する情報や予防方法は以下を参考にしてください。
ノロウイルスに注意!【大安研ちゃんねる】
国立感染症研究所「感染性胃腸炎とは」
大安研News No.3 「ノロウイルス感染症にご注意ください」
大阪市「ノロウイルス等による感染性胃腸炎にご注意ください!」
お問い合わせ
公衆衛生部 健康危機管理課
電話番号:06-6972-1326