薬局等で購入できるOTC医薬品の分類と販売について
掲載日:2020年9月10日
医薬品は、処方箋に基づき提供される「医療用医薬品」と薬局等で販売されている「OTC(Over The Counter)医薬品」に分けることができます。
OTC医薬品は市販薬とも呼ばれています。OTC医薬品は、更に要指導医薬品と一般用医薬品に分類することができます(図1)。
要指導医薬品とは
要指導医薬品には、医療用医薬品からOTC医薬品に転換した直後(原則3年間)でOTC医薬品としてのリスクが確定していない品目や毒薬・劇薬に該当する製品等が含まれます。
要指導医薬品はインターネットによる購入ができず、薬剤師が対面で文章を用いた情報提供や指導を行うことが義務付けられています。
一般用医薬品の区分について
要指導医薬品以外のOTC医薬品は一般用医薬品と呼ばれ、第1類から第3類までの3種類に区分されます。
この内、第1類は、副作用などに関して特に注意を要する医薬品であり、販売時に薬剤師が必要な情報を提供することが義務付けられています。
また、第2類に分類される一般用医薬品は、副作用などに関して注意を要する医薬品であり、販売時に薬剤師や登録販売者が情報提供することが努力義務となっています(図2)。
OTC医薬品の販売について
要指導医薬品と第1類の一般用医薬品は、販売時に薬剤師が情報提供を行う義務があるため、説明を聞かずに購入することがないよう薬局等では購入者の手が届かない場所に陳列されています。
一般用医薬品は全てインターネットや郵便などを通じ、購入することが可能(図3)ですが、第1類医薬品をインターネットで購入する場合は、メールや電話などにより薬剤師から情報提供が行われます。
一般用医薬品は全てインターネットや郵便などを通じ、購入することが可能(図3)ですが、第1類医薬品をインターネットで購入する場合は、メールや電話などにより薬剤師から情報提供が行われます。
おわりに
OTC医薬品の分類および区分は、容器または被包に表記されています(図4)。
薬局等でOTC医薬品を購入する際は、該当する区分を確認し、「おおよそ」のリスク分類を認識すると共に必要に応じて情報提供を受けるようにしてください。
薬局等でOTC医薬品を購入する際は、該当する区分を確認し、「おおよそ」のリスク分類を認識すると共に必要に応じて情報提供を受けるようにしてください。
(この記事の内容は2020年9月10日のものです)
お問い合わせ
衛生化学部 医薬品課
電話番号:06-6972-1362
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