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大阪健康安全基盤研究所

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5月31日は「世界禁煙デー」

掲載日:2024年5月28日

今年もこの季節がやってきました!

5月31日はWHO(世界保健機関)が定めた「世界禁煙デー」です。また、日本では5月31日から6月6日までを「禁煙週間」と定められています。

「世界禁煙デー」を機会に、自分だけでなく、周りの人のためにも「禁煙」について考えてみましょう。

喫煙による健康被害

日本人が命を落とす2大リスク要因は高血圧と喫煙であるとの報告があり(図1)、喫煙はがんの他に、循環器疾患や慢性呼吸器疾患など多くの病気の原因になります。


World No-Tobacco Day 1
図1:わが国におけるリスク要因別の関連死亡者数(男女計、2019年、上位5位)[注釈1]


また、他人のタバコの煙を吸ってしまっている場合(受動喫煙)でも、肺がんなどで亡くなる方が年間約1万5千人もいます(図2)。

World No-Tobacco Day 2
図2:受動喫煙による年間死亡数推計 [注釈2]

2020年4月から、屋内は原則「禁煙」です

多くの方がタバコにより命を落としてしまっている現状にあり、2020年4月に「健康増進法」が改正、施行 [注釈3] されました。この改正では、受動喫煙を防止するため屋内は原則禁煙[注釈4] となりました。こどもや患者など、配慮が必要な人が集まる場所やその近くでは特に喫煙を控えることが明記されています。屋内だけではなく、多くの方が行きかう駅前、路上でも喫煙はやめましょう。

大阪府では「健康増進法」の改正を受け、国の法律を上回る基準の「大阪府受動喫煙防止条例」を制定し[注釈5] 、望まない受動喫煙を生じさせることのない環境づくりを進めています。
また、大阪市では、「大阪市路上喫煙の防止に関する条例の一部を改正する条例」の2025年1月の施行予定後、市内全域が路上喫煙禁止となります。2025年の大阪・関西万博に向けてみんなで受動喫煙ゼロを目指しましょう!

禁煙でみんなが健康に!

喫煙者にとっては「禁煙」という文字ですら、厳しく感じるかもしれません。しかしながら、喫煙できる場所は今後さらに減っていくこととなります。また、タバコの価格が今より格段に安くなることはないでしょう。今こそ、より長く健康でいきいきと生活するためにも、「禁煙しよう」と多くの方に思っていただきたいです。

 World No-Tobacco Day 3

★禁煙治療については「禁煙はお薬で」で紹介しています。こちらをご参照ください。

注釈

  1. Nomura S, et al. Lancet Reg Health West Pac. 2022 から作図
  2. 喫煙と健康、2016(厚生労働省検討会報告書 喫煙の健康影響に関する検討会編)
  3. なくそう!望まない受動喫煙。マナーからルールへ(厚生労働省)https://jyudokitsuen.mhlw.go.jp/point/
  4. 施設等の類型に応じて、敷地内禁煙や原則屋内禁煙等の対応となる。
  5. 既存飲食店の禁煙・喫煙の選択に関する経過措置で、従業員を雇用する飲食店は屋内禁煙(努力義務)また、客席面積の条件が法より小さく設定されているという点で府条例は法律より厳しい基準となっている。
     - 大阪府の受動喫煙防止対策 https://www.pref.osaka.lg.jp/kenkozukuri/judoukitsuen/ 

お問い合わせ

公衆衛生部 疫学解析研究課
電話番号:06-6972-5577